ギョーム・カネ
〈アラン〉
俳優、脚本家、監督、ギョーム・カネは、彼の世代の中で最も用途が広く人気のあるアーティストの一人として知られている。俳優として多くの作品に出演し成功した後、2002年に初監督作品となる『Whatever You Say(原題)』を監督し、2006年には『唇を閉ざせ〈未〉』でフランスのアカデミー賞、セザール賞で最優秀監督賞を受賞。2010年には、監督としての3番目の作品『君のいないサマーデイズ〈未〉』でフランスだけでなく国際的に大きな成功を収めた。ジェームズ・グレイと共作した彼の4作目、『マイ・ブラザー 哀しみの銃弾』(13)はアメリカで撮影され、クライヴ・オーウェン、ビリー・クラダップ、マリオン・コティヤール、ミラ・クニス、ゾーイ・サルダナ、マティアス・スーナールツが出演し、2016年カンヌ映画祭のアウトオブコンペティションに出品された。カネの監督としての5番目の長編映画『Rock'n Roll(原題)』は、2017年にリリースされた。
ジュリエット・ビノシュ
〈セレナ〉
フランス人女優の彼女の世代の中で最も人気があり、最も多い受賞歴を誇る。80年代半ばにキャリアをスタートさせてから、50以上の作品に出演してきた。国内外問わず多くの映画監督のミューズとなっている。レオス・カラックス、アンドレ・テシネ、アッバス・キアロスタミ、ミヒャエル・ハネケ、クレール・ドニ、ブリュノ・デュモンなどの作品によく出演している。3つの主要なヨーロッパの映画祭全て(ベルリン、カンヌ、ヴェネツィア)で賞を取った最初の女優である。『冬時間のパリ』は、『夏時間の庭』(08)、『アクトレス 女たちの舞台』(14)に続き、オリヴィエ・アサイヤス監督との3回目のコラボレーション作品。最新作にカトリーヌ・ドヌーヴ、イーサン・ホークらと共演した是枝裕和監督の『真実』(19)がある。
ヴァンサン・マケーニュ
〈レオナール〉
フランス国立芸術劇場を卒業し、舞台監督兼俳優としてフランスでキャリアをスタート。初監督短編映画『僕たちに残されるもの〈未〉』が2012年クレルモンフェラン国際短編映画祭で最優秀フランス映画賞を受賞。モリエール賞最優秀監督賞にノミネートされた「Idiot !」や、「parce quenous aurions dû nous aimer」など舞台での豊富なキャリアだけでなく、映画俳優としてもフランスの彼の世代で最も活気のある監督たち、ベルトラン・ボネロ、ルイ・ガレル、ジュスティーヌ・トリエなどと仕事をしてきた。そのほかにはオリヴィエ・ナカシュ監督、エリック・トレダノ監督の『セラヴィ!』(17)がある。長編映画監督デビュー作の『Dom Juan(原題)』は2015年にロカルノ国際映画祭で初上映された。2017年には2番目の長編監督映画『Comfort and Consolation(英題)』が 2017年カンヌ国際映画祭のACID部門に選出。
ノラ・ハムザウィ
〈ヴァレリー〉
1985年生まれ、スタンドアップコメディアン。2014年の彼女の2回目のショーがきっかけでブレイク。強い自虐ネタと鋭い観察力で知られる。4年間ツアーをして、多数の全国ラジオとテレビ番組に参加した。
クリスタ・テレ
〈ロール〉
1991年生まれ。コスタ=ガヴラス監督の『斧〈未〉』(05)でキャリアをスタート。リサ・アズエロス監督の『LOL 愛のファンタジー』(10)で広く知られるようになる。同作と『Twiggy: The Face of '66(原題)』(12)で、セザール賞に2回ノミネートされている。フランス国内外合わせて15作以上の映画に出演している。
パスカル・グレゴリー
〈マルク=アントワーヌ・ルーヴェル〉
1954年生まれ。フランスを代表する名優で幼少の頃から映画、舞台、テレビで活躍。『愛する者よ、列車に乗れ』(98)『カオスの中で〈未〉』(00)でセザール賞主演男優賞候補となり、『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜』(07)で助演男優賞候補となる。エリック・ロメールやパトリス・シェロー作品の常連。
1955年1月25日、パリに生まれる。画家・グラフィックデザイナーとしてキャリアをスタートし、フランスの映画批評誌「カイエ・デュ・シネマ」の編集者として文化とテクノロジーのグローバル化への興味を追求しながら、1980-1985年、自身の短編映画製作を始める。長編初監督作『無秩序』(86)がヴェネツィア国際映画祭で国際批評家週間賞を受賞。これまで、世界的な認知をもたらす、豊かで多様な作品を一貫して発表してきた。『夏時間の庭』(08)はニューヨークタイムズ紙による「21世紀の映画暫定ベスト25」に選ばれている。また、映画に関するエッセイ、ケネス・アンガーの伝記、イングマール・ベルイマンとの対談を含む数冊の本も出版している。