俺の獲物はビンラディン

まさかの実話 こんなニコラス・ケイジ見たことない!

INTRODUCTION

『ボラット』の鬼才監督が、
全米を騒がせた愛国オヤジの〈実話〉に挑む
笑いと狂気が入り混じる仰天コメディ誕生!

過激な笑いで世界を挑発してきた『ボラット』の鬼才ラリー・チャールズ監督が、驚きの実話に挑戦!
タッグを組んだのは、ハリウッドで唯一無二の存在感を放つ俳優ニコラス・ケイジだ。ケイジが演じるのは、神の啓示を受け“ビンラディン捕獲”にたった独りで挑んだキテレツオヤジ、ゲイリー・フォークナー。彼は7回も単身パキスタンに渡り、ビンラディン誘拐を企てた疑いでパキスタン当局に拘束されたアメリカ人で、何と〈実在の人物〉である。白髪と体重を激増させ本人になりきったケイジの演技は米国各紙で絶賛され、俳優としての新境地を開拓した。

日本刀を振り回し暴走するケイジの熱演は爆笑必至だが、思い込みで突っ走るその姿はいつしか不思議と悲哀を帯び、不条理な現代社会の狂気を浮かび上がらせていく・・・・・。

さらに、ケイティ・ペリーの元夫でコメディアンのラッセル・ブランドが神を演じる他、『スーパー!』のレイン・ウィルソンら隙のないキャストが顔をそろえている。己の信じる正義に向かって爆走するゲイリーを、ただの変人として我々は笑い飛ばせるのか?
鋭い毒が弾け飛ぶ、全現代人必見の問題作がついに日本上陸!

REVIEW

  • ビンラディンを追って暴走するケイジが最高に愉快 ―ロサンゼルス・タイムズ
  • ニコラス・ケイジが新境地に到達した ―フィルム・ステージ
  • アメリカの“外国への無関心”を見事に皮肉っている ―ヴァラエティ
  • ケイジの狂気にとにかく釘づけ!! ―ラスベガス・レビュー・ジャーナル
  • 病みつきになる奇妙さ ―アップロックス
  • 悪ノリのオンパレード ―バース・ムービー・デス

STORY

入国はヨット、武器は日本刀!?
「オレがやらなきゃ、誰がやる!」
アメリカを愛しすぎた男の、
世にも奇妙なパキスタン奮闘紀

コロラド州の片田舎。
愛国心にあふれた中年男のゲイリーは、米同時多発テロ事件の首謀者とされるテロリスト、オサマ・ビンラディンの居場所を政府がいつまでも見つけられないことに業を煮やしていた。

ある時、日課の人工透析中にゲイリーは神から啓示を受ける。
「パキスタンに行って、オサマ・ビンラディンを捕まえるのだ」
アメリカを救えるのは、オレしかいない!
使命感と愛国心を燃え立たせ、ゲイリーはビンラディン捕獲作戦を開始する。

まず向かったのはラスベガスのカジノ。目的は資金集めだ。次にサンディエゴへと飛んで渡航手段のヨットを探し、武器には日本刀を調達する……。突飛な行動続きのゲイリーを周囲は心配するが、当の本人はそんなことなどどこ吹く風。

あらゆる波乱を乗り越えて、ようやく辿りついたパキスタン。ところが、そこで彼を待ち受けていたのは、意外にも陽気でフレンドリーな現地の人々だった!
見知らぬ土地での異文化交流をついつい楽しんでしまうゲイリー。
そうしているうちに、いつしかCIAにも目をつけられてしまって――!?
どうなる、独りぼっちのビンラディン捕獲作戦。政府をも悩ますターゲットを探し出し、自身の信じる〈正義〉を達成できるのか?

Who is Gary Faulkner?

彼を衝き動かしたのは
愛国心か、虚栄心か、それとも妄執か―。
ニコラス・ケイジが演じた実在の
〈ビンラディン・ハンター〉は、こんな男だ!

1958年
カリフォルニア州に生まれる(その1年前にはサウジアラビアでオサマ・ビンラディンが誕生)。
1968年
家族でコロラド州に移住。以降は同地にて育つ。敬虔なキリスト教徒で、大人になってからは大工として働いていた。1980年代頃より軽犯罪によるいくつかの前科があり、2006年に至るまで、何度か入獄した経験を持つ。
2001年9月11日
米同時多発テロ勃発
2004年
ビンラディンを捕獲する夢を見る。これは神の啓示だと瞬時に理解し、神の使命を果たすべく単身でパキスタンへと旅立つようになる。軍のトレーニングは一切受けたことがなかった。
2010年5月30日
7度目となるパキスタン出陣。
2010年6月14日
パキスタン北西部の都市チトラルの奥深い森で、パキスタン当局により逮捕される。約15km先の国境を越えて、タリバンとアルカイダの活動区域として知られるアフガニスタン・ヌリスタン州に渡ろうとしているところだった。その時の所持品は、刃渡り1mの日本刀、拳銃、手錠、暗視ゴーグル、キリスト教文学、そして微量の大麻だった(※実際にチトラルとヌリスタンは、ビンラディンの潜伏地として長く噂されてきた場所だった)。その後、ペシャーワルでパキスタン当局から尋問を受ける。細かな事情聴取の結果、違法行為はなかったとして不起訴に。3日後にはイスラマバードに移送され、身柄を解放された。間もなくアメリカへ帰国。

ゲイリーの逮捕劇はCNN、FOXニュース、ニューヨーク・タイムズ、ニューヨーク・ポスト、ニューヨーク・デイリーニュース、デイリー・メール、ABCニュースなどあらゆる大手メディアで取り上げられ、報道は米国内に留まらず世界中に衝撃を与えた。彼の姉と弟は積極的に取材に応じ、ゲイリーは狂人ではないと彼を擁護した。家族仲は良好のようである。
2011年5月2日
パキスタンで米軍によりオサマ・ビンラディンが殺害される。

ビンラディン殺害後、ゲイリーは再びメディアに顔を出し、自身のビンラディン捜索が政府の任務達成の助けになったと主張。政府は自分に対し、懸賞金として設定されていた2500万ドルを支払うべきだと訴えた。さらに、ビンラディン殺害の報道は政府の捏造であり、標的はまだ生きているのではないかとも疑っている。今もなお、ゲイリーは作戦の続行を計画中である。