image

#1
難病ALS を宣告された元 NFL のスター選手が、
やがて生まれてくる息子に贈るために
撮影しはじめたビデオダイアリーが

世界中を感動させる
ドキュメンタリー映画になった。

アメリカン・フットボールの最高峰、NFL。ニューオーリンズ・セインツのスティーヴ・グリーソンは特別なヒーローだった。ハリケーン“カトリーナ”に襲われたニューオーリンズの災害後初の、市民が待ちに待ったホームゲームでチームを劇的な勝利に導いたからだ。
それから5年後。すでに選手生活を終えていたグリーソンは、病院で信じられない宣告を受ける。「あなたはALS(筋萎縮性側索硬化症)です」。そして、同じ頃、妻ミシェルの妊娠がわかった。初めて授かった子供。だが自分は、生きている間に、我が子に会うことができるのだろうか。生まれ来る子のために、自分は何が残せるのだろうか。グリーソンは決めた。まだ見ぬ子どもに贈るために、毎日、ビデオダイアリーを撮り続けると。

image
#2
きれいごとなんかじゃない。ケンカもする。
絶望する日もある。
それでも息子のために、
ありのままの自分を残したい。

これは“父と息子”の物語、そして
“家族”という大きな旅の物語。

本作は、グリーソン自らが撮影した映像と、彼の旧友で介護者ともなったが2人の撮影者がグリーソン一家とともに暮らしながら撮影した映像からなる、パーソナルなビデオダイアリーから生まれた。グリーソンは彼が経験する旅、イベントから火をおこす方法、デートの仕方、残せるものをすべて、父親として我が子に残したかった。同時に彼は自身の父親とのぎくしゃくした関係についても修復しようとした。 この映画はいわゆる「難病ドキュメンタリー」ではない。誰もが共感できる父と子の物語、そして家族の物語である。そのパーソナルな映像は、前向きに病気に立ち向かう姿だけではなく、刻々と変化する病状に対する不安もあれば、看護に疲れた妻とのケンカもあり、生きることに絶望する日もある。しかし、きれいごとではなく、ありのままを見せ、ユーモアを忘れずに日々を乗り越えていく彼らの姿は何よりも大きな感動を観客にもたらすのだ。

image
#3
1500時間もの素材から生まれた傑作ドキュメンタリー。
30近い映画賞を受賞&ノミネート、

全米映画批評No.1サイトで
97%というハイスコア。

パール・ジャムの
エディ・ヴェダー出演も見どころ。

映画は、スティーヴと妻ミシェルが設立した非営利団体チーム・グリーソンの重要メンバーである元チームメイトのスコット・フジタやキミ・カルプらのアイデアにより、ビデオダイアリーから映画への道を歩み始めた。監督は『プリント・ザ・レジェンド』(2014/日本未公開)や『ファインダーズ・キーパーズ(原題)』(2015/日本未公開)などの秀作ドキュメンタリーで知られ、編集・音楽まで手がけて多彩な才能を見せるクレイ・トゥイール。グリーソンから渡された1500時間のビデオダイアリーから、ドキュメンタリー映画の傑作を誕生させた。プレミア上映となったサンダンス映画祭には、グリーソンと家族も登壇。嵐のような賞賛を浴びた。以来、全米で30近い賞を受賞&ノミネート、全米映画批評No.1サイト「ロッテントマト」で驚異的な97%というハイスコアを記録している。 病と闘うグリーソンを支援するミュージシャン、エディ・ヴェダー(パール・ジャム)が楽曲を提供するだけでなく出演もしているのも見どころである。

cast&staff

  • スティーヴ・グリーソン
  • ミシェル・ヴァリスコ
  • ポール・ヴァリスコ
  • クレイ・トゥイール
  • ブライアン・パルマー
  • ダン・ローマー
  • ソウル・サイモン・マックウィリアムズ

MENU

pagetop
スティーヴ・グリーソン

1977年3月19日生まれ。ワシントン州立大学アメフト部でスター・ラインバッカー、共同キャプテンを務めて活躍した後、NFLのニューオーリンズ・セインツで2000〜2008年までプレーした。ハリケーン・カトリーナがニューオーリンズを襲った翌年の2006年9月25日、セインツが災害後初めて本拠地ルイジアナ・スーパードームで迎えたホームゲームで決めたパント・ブロックが多くの人々に記憶されている。アメフトのスター選手としても、南部の男としても珍しく、シーズンオフには旅を愛し好奇心にあふれたスティーヴは、2008年に自由な精神の持ち主であるミシェル・ヴァリスコと結婚。
2011年1月、スティーヴは不治の神経筋疾患と考えられているALSと診断される。そして診断の6週間後、妻ミシェルの妊娠が判った。そしてスティーヴは自分のすべてを記録に残そうとビデオダイアリーの撮影を始めた。また、彼はただ生きるだけでなく、目標に向かって力強く前進することができるんだと示し、そうすることで、他の人々が勇気づけられることを願った。スティーヴと妻ミシェルは「チーム・グリーソン」を設立した。
2011年10月19日、息子リヴァースが誕生する。
診断から3年後の2014年、家族のために生きることを選び、人工呼吸器を装着することを選んだ。スティーヴは「Sports Illustrated」で「2014年で最もインスピレーションを与えた人」に選ばれ、マイクロソフトのキーノート・スピーカー、国連がスポンサードする「ソーシャル・イノベーション・サミット」にも2度招待されている。2014年のスーパーボウルにおけるマイクロソフトのCMに出演し、このCMは大きな賞賛と高い評価を集めた。
彼は、病気を診断された時、「白旗は上げない(No white flags)」という有名な言葉を残した。これがチーム・グリーソンの信念となったが、父親としてのグリーソンにとってこそ最も重要な信念である。スティーヴとミシェルにとって、長い年月を分かち合い、リヴァースの両親であり続けるため、ALSの解決策を見つけることが最大のゴールである。今もなおスティーヴ・グリーソンの闘いは続いている。

ミシェル・ヴァリスコ

今もALSと闘っているスティーヴ・グリーソンの妻、そしてアーティスト。ニューオーリンズ出身。コロラド大学で企業経営学の学位を取得し卒業後、地元ニューオーリンズに戻り、ヴァリスコ家が1906年に創業したキッチン用品を扱うLOTZ社で、父や祖父とともに働く。2008年、スティーヴ・グリーソンと結婚。正直で飾らない性格で好奇心旺盛、とても家庭に収まりそうもなかったミシェルと、NFLのスター選手であるスティーヴとの結婚は周囲を驚かせた。
スティーヴが2011年にALSと診断され、夫婦はALS患者の生活を援助するテクノロジーを提供する非営利組織チーム・グリーソンを設立した。
彼らの活動は、HBO、ABC、CNNを含む主要なメディアに取り上げられてきた。また彼女は、自分の物語を公の前で話すことによって、ALS患者とその家族たちにインスピレーションを与えることを願っている。自分の経験をもとにユニークで力強いアート作品を手がけ、2016年のサンダンス映画祭では自身のアートの展覧会を行いソールドアウトとなった。

ポール・ヴァリスコ

ミシェルの父。チーム・グリーソン(グリーソン・イニシアチブ基金)の現代表を務める。

クレイ・トゥイール

6人のティーンエイジャーたちが世界一のティーン・マジシャンを決める大会で戦う様子を描いたドキュメンタリー作品『Make Believe』で監督デビュー。同作は2010年のLA FILM FESTで審査員大賞を獲得し、現在ショウタイム・ネットワークで放映中。次の作品『プリント・ザ・レジェンド』は2014年のサウス・バイ・サウスウエストでプレミア上映され、Special Jury Recognition for Storytelling and Editingを受賞。同作はNETFLIXが権利を獲得し、2015年9月に劇場と配信でリリースされた。前作『Finders Keepers』は2015年のサンダンス映画祭でプレミア上映。絶賛を集めてOrchard社が権利を獲得した。スティーヴ・グリーソンと出会ってすぐ、これほどパーソナルでインスピレーション溢れる物語を伝えることに関わりたいと熱望し、本作に参加するに至った。

ブライアン・パルマー

元ジャーナリストのドキュメンタリー・エディターで、2014年のホット・ドックス映画祭でプレミア上映されたウクライナのメール・オーダー・ブライド(訳注:貧しい国などからネットを通じて花嫁候補を紹介するウェブサービス)に関するドキュメンタリー『Love Me』のアシスタント・エディターとしてキャリアをスタートさせた。
その後、『プリント・ザ・レジェンド』で監督のクレイ・トゥイール、プロデューサーのセス・ゴードン、メアリー・ローリッヒとチームを組み、同作は2014年のサウス・バイ・サウスウエストでエディティング&ストーリーテリング賞を受賞した。その後、PBSのドキュメンタリー「On Two Fronts: Katinos and Vietnam」を手掛けた後、『Finders Keepers』で再びトゥイール、ゴードン、ローリッヒとチームを組み、2015年のサンダンス映画祭でプレミア上映された。ブライアンはカリフォルニア州立大学ロングビーチ校でジャーナリズムの学士を取得している。

ダン・ローマー

サンゼルスに拠点を置き様々な受賞歴を誇る作曲家、音楽プロデューサー、映画音楽家。彼はクリスティーナ・アギレラなど数え切れないアーティストをプロデュースしている。優れた映画音楽家としても知られ、主な作品にアカデミー賞4部門ノミネートの『ハッシュパピー〜バスタブ島の少女〜』『Tomorrow We Disappear』『新しい夫婦の見つけ方』『ビースト・オブ・ノー・ネーション』『Jim:The James Foley Story』、そして『ギフト 僕がきみに残せるもの』がある。

ソウル・サイモン・マックウィリアムズ ソウル・サイモン・マックウィリアムズ

メイン州ヨーク出身でロサンゼルスを拠点とする映画音楽家、プロデューサー、作曲家、サウンドデザイナー。ソウルはオスカー候補作『ハッシュパピー〜バスタブ島の少女〜』や『Digging for Fire』『Finders Keepers』『Mediterrania』といった映画で、作曲家兼プロデューサーのダン・ローマーと密接に仕事をしてきたほか、Netflixオリジナル作品『ビースト・オブ・ノー・ネーション』ではサウンドデザイナーを務めた。