戦争という殺戮行為を一体誰が正当化できようか。
この作品が教えてくれた。
本当は誰一人もいないんだと。
金平茂紀(ジャーナリスト)
戦場での一瞬の判断がもたらした思わぬ結果。
その人は英雄?犯罪者?両方?
それを誰がどの基準で決めるか。
民主主義の根幹に迫る淡々とした力作です。
ピーター・バラカン(ブロードキャスター)
戦場という極限の場に置かれたときに、人が「守るべきもの」は何なのか。
道徳をめぐる葛藤という人間社会の究極で永遠のジレンマを、
驚くほどリアルに描いていて、心揺さぶられた。
これは日本ではつくれない映画だ。
佐々木俊尚(作家・ジャーナリスト)
地を這う者たちが、傷ついていく。
俯瞰する者たちが、裁きを加える。
戦争の理不尽が、ここにある。
安田菜津紀(フォトジャーナリスト)
アフガンでの平和維持軍という"ある戦争"に関与した
デンマーク人家族の"ある戦場"を描く。
"ある戦争"を法で裁くのではなく、観客の"ある正義"で裁かせるという、
ハリウッドからは産まれえない戦争映画。
鑑賞後、胸に骨片が刺さった様な"ある感覚"に苛まれることになる。
小島秀夫(ゲームクリエイター)
ここに描かれた住民の中で戦われる戦争のリアリティは、
アフガンで日常茶飯に起きている。
主人公のような無数の兵士と、殺される無数の住民がいる。
勝者のない戦争に対する鋭い問いかけである。
谷山博史(日本国際ボランティアセンター代表理事)
※敬称略、順不同